ShopifyとBASEはどちらを選ぶべき?機能ごとに比較

ShopfiyとBASEを比較すると、BASEは初期費用と月額費用がかからないのが特徴です。ECサイト運営がどんなものか試したい、とにかく費用を抑えてECサイトを開設・運営したい個人や小規模なEC事業者におすすめです。

Shopifyは、多言語・多通貨に対応、決済機能も豊富に用意されており、越境ECに挑戦しやすい環境が整っています。また、8,000種類以上あるアプリによる機能の拡張性の高さもあるので、年商5,000万円〜10億円までの売上規模を狙っていくEC事業者におすすめです。

事前に、自社ECに必要な機能要件を整理しておくと、プラットフォームを比較しやすくなります。EC運営を行う上で、どのような機能が必要か明確にしておきましょう。

もし、アプリ選びなど、ECサイト運営で自社に必要な機能が絞れないお悩みがありましたら、お気軽にTUNAまでご相談ください。

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ECサイトの構築にはECプラットフォームが欠かせません。こちらの資料では合計10社のプラットフォームの導入費用や機能について簡単に比較できるようにまとめました。

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この記事でわかること

調査サマリー(ShopifyとBASEの比較結果)

BASEは個人や小規模EC事業者に向いており、中規模以上の事業者や将来のグロースを考えた場合はShopifyがおすすめです。

個人や小規模EC事業者にはBASEが絶対におすすめ

BASEは初期費用や月額費用が無料です。公式サイトではECサイトが「30秒で開設」できるとあり、簡単にECサイト開設がかないます。

ただ、無料でのECサイト開設・運営ができる「スタンダードプラン」は、サービス利用料が3%、決済手数料が3.6%+40円と割高です。取引量が多いECにこの手数料は不向きとなるため、比較的取引の少ない個人や小規模事業者には非常におすすめです。

中規模以上の事業者、将来のグロースを考えるならShopifyがおすすめ

Shopifyは事業に合わせ、選べるプランが用意されており、初期費用はかかりません。自社の規模に合わせてプランを選ぶことができ、規模が大きくなれば上位のプランへの変更が簡単にできます。

また、多言語・多通貨対応で越境ECに挑戦しやすく、決済機能も豊富に用意されています。ブログや集客などの機能も搭載されており、足りない機能を補うための拡張アプリも8,000種類以上あるため、非常にカスタマイズ性が高い特徴があります。

そのため、中規模以上の事業者や、将来のグロースを考えた場合、Shopifyがおすすめです。低コストで始めたい方から大規模な運用を目指す方まで利用できるECプラットフォームです。

ShopifyとBASEの費用や機能に関する3分類12項目を比較

ここからはShopifyとBASEを月額料金や決済手数料などの費用面と、機能面は3分類・12項目に分け比較していきます。

BASEShopify




プラン名スタンダードプラングロースプランベーシックスタンダードプレミアムShopify Plus
初期費用無料無料
月額費用無料5,980円33ドル92ドル399ドル2000ドル〜
決済手数料3.6%+40円2.9%3.4%3.3%3.25%3.15%
サービス利用料3%なしなし

決済機能の導入しやすさ
OMOへの対応
越境ECへの対応
定期購入
BtoB販売


機能追加のしやすさ
外部システムとの連携
デザインの自由度

の他
売り上げ規模の変化への対応
ベンダーロックインのリスク
サポート品質
管理画面の使いやすさ

初期費用・月額費用、決済手数料で比較

BASEShopify
プラン名スタンダードプラングロースプランベーシックスタンダードプレミアムShopify Plus
初期費用無料無料
月額費用無料5,980円33ドル92ドル399ドル2000ドル〜
決済手数料3.6%+40円2.9%3.4%3.3%3.25%3.15%
サービス利用料3%なしなし

ShopifyとBASEの費用面を比較すると、どちらも初期費用は無料です。

月額費用が無料なのは、BASEの「スタンダードプラン」のみとなり、その分手数料が割高です。さらに、決済手数料とは別でサービス利用料がかかります。

BASEにはもう一つ「グロースプラン」があり、月額5,980円がかかる代わりに、手数料が安くなります。

Shopifyは事業規模に合わせたプランの用意があり、全て月額費用がかかります。中規模ECサイトからエンタープライズまで幅広く対応できるプランが用意されており、プランの変更も簡単なため、事業規模の成長に合わせて上位プランに変更可能です。

機能面の5項目で比較

ここからはBASEとShopifyの5つの機能面を比較します。

機能BASEShopify
決済機能の導入しやすさ
OMOへの対応
越境ECへの対応
定期購入
BtoB販売

決済機能の導入しやすさ

決済の種類BASEShopify
クレジットカード決済
銀行振込
コンビニ決済
PayPal
Amazon Pay
携帯キャリア決済
Apple Pay
Google Pay
Shop Pay
KOMOJU
SBペイメントサービス
Smart Pay
代金引換
後払いミライバライPaidy翌月払い
NP後払い
atone
NP掛け払い
GMOペイメントゲートウェイ
後払い.com

クレジットカード決済や銀行振込など、利用の多い決済についてはどちらも対応しています。

ただ、それ以外の決済方法はShopifyの方が数多く取りそろえており、決済に関するユーザーの細かいニーズに対応が可能です。

BASEでは「BASEかんたん決済」として、支払い方法がまとめられており、代引きなどのBASEを通さない決済方法は利用できません。

OMOへの対応

OMOとは「Online Merges with Offline」の略称です。オンラインとオフラインの融合を意味し、ユーザーに販売チャネルの違いを意識させないシームレスなサービス提供を実現し、顧客体験の向上を狙うマーケティング手法です。

このOMOへの対応については、BASEでは言及がなく、対応していないものと考えられます。

一方Shopifyは公式に提供している「ShopifyPOS」など、OMO向けの機能を多く持っており、サードパーティーが開発したOMO特化のアプリも数多くあります。

通常、OMO化を行おうと思うと、システム構築の難度の高さや、エンジニア確保の難しさ、それに伴う開発コストの高さがハードルとなります。

ただ、ShopifyはShopifyPOSの提供など、OMOに対応しているサービスがあり、アプリをうまく活用すれば、エンジニアのタスクを最小限に抑えられます。ShopifyPOSやアプリの活用でコストの抑制につながります。

越境ECへの対応

越境ECについては、BASEは発送は可能です。ただ、標準のサービスとしての用意はありません。BASEで越境ECを行う場合は別途アプリの導入が必要になります。

Shopifyは、カナダ発祥で世界中で利用されているECプラットフォームです。標準で多くの言語・通貨に対応しており、導入可能な決済方法は100種類以上あります。越境ECに対応したアプリも多数あり、Shopifyは越境ECに強いプラットフォームとして評価されています。

定期購入

BASEでは「定期便 App」というアプリが用意されており、導入することで定期購入サービスを提供できます。

Shopifyもアプリを用いての定期購入の運用が一般的です。Shopifyの場合、定期購入用のアプリも多数用意されており、自社にあったアプリを選ぶことできるのが魅力です。

Shopifyでは、直近で定期購入のアップデートが急速に進んでいます。Shopify Subscriptionsという定期購入に関する機能がリリースされていますが、早期アクセス版となっており、2023年8月現在で利用できる事業者は限られています。

BtoB販売

BASEでBtoB販売を行う場合、「orosy App」というアプリのインストールを行う必要があります。ただ、この「orosy」には審査があり、通過したECサイトのみがBtoB販売を行えます。

ShopifyでBtoB販売を行う場合は3つの方法があります。

  • パスワードで保護されたBtoB販売用の新規ストアを開設する
  • 拡張アプリを用いて、既存のストアにBtoB販売の設定を行う
  • Shopify Plusプランの卸売チャネル機能を活用し、新たにBtoB販売ストアを追加する

販売規模の大きい卸売事業を運営されている場合、Shpoify Plusへアップグレードし、卸売チャネル機能を活用する方法がおすすめです。

拡張性の3項目で比較

BASEShopify
機能追加のしやすさ
外部システムとの連携
デザインの自由度

続いて、拡張性の3項目を見ていきましょう。

機能追加のしやすさ

まずは機能追加のしやすさです。

BASEには主要な機能が用意されています。ただ、オフィシャルテーマと限られた拡張アプリしかないため、シンプルで専門知識などが必要ない反面、カスタマイズ性はそこまで高くありません。

一方でShopifyの場合、8,000種類を超える拡張アプリが存在しており、導入すれば大体の欲しい機能を取り揃えることが可能です。アプリごとにできることがそれぞれ違ってくるため、自社に必要な機能を比較してアプリを選ぶこともできます。

外部システムとの連携

外部システムとの連携については、BASEはネクストエンジン、スマレジ、クロスモールとの連携が可能です。

Shoppifyでの外部連携はAPIを活用すれば実現できます。API連携が可能なアプリも多数あります。

ただ、Shopifyに限った話ではないですが、基幹システムなどとの連携は難易度が高く、高度な専門知識が必要になります。もしECサイトを構築する時点で、基幹システムとの連携を行いたい場合は制作会社に相談することも検討した方が良いかもしれません。

デザインの自由度

BASEでは、HTMLやCSSの編集が可能です。ただ、アプリとの併用はできません。また、BASEのアップデートが自動適用されなくなるため、注意が必要です。

Shopifyでは、レイアウトやカラーの変更は特にコード編集などは必要とせず簡単にできます。ただ、独自性を求め、凝ったデザインにしたい場合はShopifyのテンプレート言語「Liquid」を理解する必要があります。

その他4項目で比較

BASEShopify
売り上げ規模の変化への対応
ベンダーロックインのリスク
サポート品質
管理画面の使いやすさ

最後にその他4項目を見ていきましょう。

売り上げ規模の変化への対応

BASEでは、ある程度の売上規模であれば対応は可能です。ただ、スタンダードプランの場合は手数料がネックになります。上位プランの「グロースプラン」に変更すれば手数料は安くできます。

ただ、規模が大きくなってきて、海外販路を見出したいなど、今後の展望によっては、別のプラットフォームに移行する必要が出る可能性があります。

Shopifyは事業規模に合わせたプランが用意されており、プランの変更も比較的簡単にできます。

最初はベーシックプランから始め、規模が大きくなるごとに上位プランへ変更することが可能です。売上規模と運用に合わせたECサイト構築ができるため、低コストで始めたい方から、エンタープライズ向けのECサイト構築まで幅広く対応できます。

ベンダーロックインのリスク

BASEはシンプルな設計と機能になっており、比較的簡単に乗り換えが可能です。ベンダーロックインのリスクは低いと言えます。

Shopifyの場合は、拡張アプリを導入することで、機能の補修や追加ができます。アプリは国内海外含め、さまざまな企業がリリースしており、特定の企業に依存する様なベンダーロックインのリスクはBASEと同じく低いです。

サポート品質

BASEはホームページでの説明が充実しており、チャットボットでヘルプを検索できます。ただ、問い合わせ窓口はメールのみで、有人チャットや電話でのサポートはありません。

Shopifyはカナダ発のECプラットフォームのため、ヘルプページの日本語の表現が少しわかりにくいことがあります。

ヘルプページの他にShopifyコミュニティが用意されており、コミュニティ参加者に質問を行い、回答を得る方法もあります。

日本語サポートチームにメッセージを残したり、チャットでの問い合わせも可能ですが、チャットは時間に制限があり、メッセージは返答が遅くなる可能性があります。

状況によっては英語でやり取りを行う状況が発生する可能性があり、英語力が必要になることがあります。

管理画面の使いやすさ

BASEの管理画面は、商品管理や注文管理、顧客管理、販促管理など各項目ごとに機能がまとまっており、初心者でもわかりやすいシンプルな仕様になっています。

Shopifyも管理画面はシンプルで、直感的に操作しやすくなっています。テーマ設定では、レイアウトやフォントの装飾、画像サイズなどであれば、ノーコードで編集が可能です。

合計10種類のEC構築プラットフォームを比較・評価

TUNAでは、無料でダウンロードできる資料「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」を用意しております。

ECサイト立ち上げを検討している方へ、ECプラットフォーム選定のお手伝いができるよう、10種類のプラットフォームの調査を行い、まとめております。

資料に掲載している内容

資料内には、10種類のECプラットフォームのカオスマップ、各プラットフォームの総評やおすすめできるのはどんな方か、費用、構築期間の目安を記載しています。

10種のECプラットフォーム比較のページも用意しており、ECサイト構築において最も重要な下記の12項目で比較しています。

機能面5項目
  • 決済機能の導入しやすさ
  • OMOへの対応
  • 越境ECへの対応
  • 定期購入
  • BtoB販売
拡張性3項目
  • 機能追加のしやすさ
  • 外部システムとの連携
  • デザインの自由度
その他4項目
  • 売り上げ規模の変化への対応
  • ベンダーロックインのリスク
  • サポート品質
  • 管理画面の使いやすさ

資料でお伝えしていること

10種類のプラットフォームを比較することにより、どれが現在の自社にあったプラットフォームか判断する基準ができます。それとともに、各ECサイトの特徴を知ることができ、知見を広げられます。

費用面を安くすることだけを考えて、ECプラットフォームを選ぼうとしていたとします。ただ、事業成長や海外展開も見込んでの構築を行いたいとなれば、費用面の安さの他に、越境ECの強さや、販売規模の拡大に対応できるかといった点も重要になってきます。

この資料をダウンロードしていただければ、越境ECや売上規模の変化への対応が項目に含まれており、費用面と機能面や拡張性など、重要な項目を含めて総合的な判断を行えます。

ぜひ「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」をダウンロードしていただき、ECプラットフォーム選定にお役立てください!

ShopifyとBASEの比較まとめ

ここまで、ShopifyとBASEを比較してきました。

BASEは初期費用と月額費用がかからないのが特徴です。ECサイト運営がどんなものか試したい、とにかく費用を抑えてECサイトを開設・運営したい個人や小規模なEC事業者におすすめです

Shopifyは、多言語・多通貨に対応、決済機能も豊富に用意されており、越境ECに挑戦しやすい環境が整っています。また、8,000種類以上あるアプリによる機能の拡張性の高さもあるので、年商5,000万〜10億円までの売上規模を狙っていくEC事業者におすすめです。

資料「徹底比較!ECサイトプラットフォームカオスマップ」も用意しておりますので、ECプラットフォーム選びの参考にしてもらえればと思います。

もし、Shopifyでの制作をお考えでTUNAにご興味をお持ちいただければ、ぜひ一度お問い合わせください!

【2023年】ECプラットフォーム10社を徹底比較!ECカオスマップ資料

ECサイトの構築にはECプラットフォームが欠かせません。こちらの資料では合計10社のプラットフォームの導入費用や機能について簡単に比較できるようにまとめました。

これからECサイトの構築やリプレイスを検討されているご担当者様は、こちらのボタンからECカオスマップ資料をダウンロードいただき、ぜひ比較検討にお役立てください!

\主要ECプラットフォームを一括比較!/

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