Shopifyの構築にあたっての委託先を考える場合、制作費用を安くおさえ・とにかく早くShopifyを構築したい方であればフリーランスに委託するべきです。一方で、制作会社に委託する場合と比べて以下の観点に注意する必要があります。
- 未納、盗用や情報漏洩のリスクが高い
- 制作会社へ委託する場合と比べて、対応可能な業務の範囲が狭い
- 悪い意味でデザインに特化していて、販促・運用の両側面に課題が残るケースがある
- 納品物や提供内容の品質にバラつきがある
したがって、Shopify構築の委託先は自社EC事業の年商やスケールの可能性によって選ぶことをおすすめします。以下の表も参考にしてください。
年商 | 構築の委託先 | 制作費用の相場 |
500万円 | 内製、またはフリーランス | 0円~10万円 |
3,000万円 | フリーランス | 10万円~50万円 |
5,000万円以上 | 制作会社 | 50万円~500万円 |
さて、この記事ではShopifyを構築するにあたっての委託先をどのような観点から決めるべきか、フリーランスと制作会社に委託した場合の違いは何かというトピックについて解説していきます。
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Shopify構築をフリーランスと制作会社に委託した場合の違い
まずはShopify構築をフリーランスと制作会社に委託した場合の、それぞれの違いについて見ていきましょう。
1. Shopifyの制作費用が違う
まずは制作費用に大きな違いがあります。
フリーランスにShopify構築を委託した場合だと、大型案件でも50万円を割り込むケースが多いです。
一部100万円台の取引も見られますが、エージェント経由で紹介された場合や運用コンサルが費用に含まれている場合であり、数は多くありません。
制作会社にShopify構築を委託した場合だと、最低ラインで50万円前後から、ボリュームゾーンにして200万円前後の制作費用がかかります。
どの制作会社も制作の要件や、制作後の運用サポートの有無によって追加見積が発生します。
制作費用 | 委託先 | 対応範囲 |
~10万円 | 駆け出しフリーランス | ・デザイン ・最低限の機能実装 |
~30万円 | 中堅フリーランス | ・デザイン ・ヒアリング通りの機能実装 |
~50万円 | プロフリーランス 小規模事業向け制作会社 | ・デザイン ・ヒアリング通りの機能実装 |
~300万円 | 大規模事業向け制作会社 | ・デザイン ・ヒアリング+提案ベースの機能実装 ・販売促進、マーケティング支援 ・システムの運用/保守 |
~1500万円 | 大規模事業向け制作会社 | ・デザイン ・機能のスクラッチ開発 |
2. Shopify構築のスピードが違う
次に、Shopify構築のフリーランスと制作会社とでは委託から納品までのスピードが違います。
フリーランスは単身か2〜3名の最小構成で制作を進める場合が多く、制作意思決定に関わる人数が少ないためコミュニケーションコストを抑えることができます。
要件次第ではありますが、10万円以下の小規模案件かつ商品画像が用意されている状態であれば1週間以内にリリースすることも可能です。
制作会社に委託する場合は商談に1か月~2か月、制作に1か月~3か月程度の期間を要します。アジャイル的な開発を行うケースは少なく、事前に綿密な要件定義を行った上でPMによる進行管理が入った状態での制作になるため、制作開始までの時間・制作時間は長くなる傾向があります。
3. 対応可能な業務の範囲が違う
また、Shopify構築のフリーランスと制作会社の違いとして対応可能な業務の範囲が違うこともあげられます。
10万円~30万円程度の予算でフリーランスに委託した場合は、サイトデザインと最低限の機能実装が対応範囲に定められているケースが多いです。制作部分だけ巻き取り、その後の運用部分については一切関与しないことが前提になります。
一方で制作会社に委託する場合だと、ベースの制作費用に合わせて、商品の販売戦略の立案までをサポートしたり、月額で運用コンサルに入るオプションなどが用意されています。
その分費用は高額(200万円〜300万円)になりますが、サイト制作にとどまらずEC事業自体を成功させたい担当者様であればおすすめです。
4. 情報漏洩などトラブルに遭う確率が違う
フリーランスに制作を委託する場合、情報漏洩やデザインの盗用・未納のリスクが高い点に注意しましょう。特に2020年代から始まった副業の波に合わせて、駆け出しのフリーランスが増えている状況があります。
「ただ安いから」という理由だけでフリーランスに制作を委託することはリスクが高いです。委託の前にその人の制作実績や経歴などを細かく確認した上で、業務の範囲を必ず定めるようにすることをおすすめします。
物販事業の年商別!委託先の最適解
これまで紹介したShopify構築フリーランスと制作会社の違いを踏まえると、委託先は御社の物販事業の年商やスケールの可能性に合わせて選ぶことがおすすめです。
年商 | 構築の委託先 | 制作費用の相場 |
500万円 | 内製、またはフリーランス | 0円~10万円 |
3,000万円 | フリーランス | 10万円~50万円 |
5,000万円以上 | 制作会社 | 50万円~500万円 |
特に、今後商品や販路を拡大し・年商1億円規模のEC事業を目指す企業であれば、ECサイトのスケーラビリティを考慮した制作を行うべきです。
今後のことを一切考えないままECサイトを制作すると、今回の製作が技術的負債となり、数年後に大きな課題として現れることも考えられます。
EC事業に失敗しないためにも、今回は大きめの予算を組んでいただき、Shopify構築のプロフェッショナルをプロジェクトに組み込むことを強くおすすめします。制作までの時間はかかりますが、専門知識を多く持つパートナーと壁打ちをしながらECサイトの要件定義を進めていきましょう。
それでは、物販事業の年商ごとにおすすめの委託先を見ていきましょう。
年商が500万円規模なら内製がおすすめ
年商が500万円規模のEC事業であれば、Shopify構築自体を委託するのではなく、内製することをおすすめします。
この規模であればECプラットフォームのランニングコストを考えても、ShopifyではなくBASEやSTORESなど小規模事業者向けの安いプラットフォームで構築することも選択肢に入ります。
Shopifyは多機能である反面「多機能すぎて構築が難しいプラットフォーム」です。
より低いハードル・コストでECサイトを制作できる別のプラットフォームもぜひこの機会にご検討ください。
年商が3000万円規模ならフリーランスがおすすめ
年商が3000万円程度のEC事業であれば、フリーランスに委託することをおすすめします。
ただし、すでにBASEやSTORESなどのプラットフォームを利用している事業者であれば制作会社に委託した方が安全でしょう。
シンプルにコストの面だけを考えるのであればフリーランスに委託するべきですが、すでにECサイトを構築済みで、そのサイトに何かしら課題を抱えている場合だと、フリーランスが消化し切れない規模の案件まで発展する可能性があります。
まずは自社が置かれている状況を慎重に分析していただき、これからのECサイトに何が必要なのか?を細かく要件定義することをおすすめします。検討が難しければ弊社のスタッフがいつでも相談に乗りますので、ぜひ頼ってください。
年商が5000万円以上なら制作会社がおすすめ
年商が5000万円以上の物販事業であれば制作会社に委託することをおすすめします。
EC事業は規模が拡大するごとに、販売戦略や運営戦略が大きく変わります。そういった技術の部分で事業が頓挫しないためにも、今後のスケールを考慮したShopify構築と戦略立案を行ってくれる制作会社を探し、委託するべきです。
弊社では自社で複数のECブランドを手掛け・グロースさせてきたEC事業のプロフェッショナルが、御社の拡大のための提案を行う準備が整っています。この機会にぜひTUNAのEC缶をご検討ください。
フリーランスのShopify構築者を探す4つの方法
最後に、フリーランスのShopify構築者を探す4つの方法をご紹介します。
とにかくフリーランスに業務を委託することの一番大きいデメリットは案件トラブルのリスクです。
Shopify構築者を探す際には、第三者を仲介させることでこのリスクを低減するように動くと良いでしょう。
1. 信頼できるフリーランスを紹介してもらう
最初に検討すべきは、同業の知り合いや社内のメンバーから信頼できる制作者を紹介してもらうことです。知り合いの紹介案件であれば、フリーランスに特有な案件トラブルのリスクが低くなります。
また、コミュニケーションも他の選択肢と比べて円滑なので、ぜひとも一番最初に検討してください。
2. フリーランスのエージェントサービスを利用する
知人からの紹介が難しければ、フリーランスのエージェントサービスの利用を検討しましょう。
ITプロパートナーズやレバテックフリーランスなど、IT領域に強いエージェントを利用することで案件トラブルのリスクと品質のリスクを低減することができます。
その分エージェントフィーを支払う必要がありますが、安心して制作を進めることができます。
3. クラウドソーシングを利用する
次に、クラウドソーシングを利用することがおすすめです。
ランサーズやクラウドワークスなどの大手プラットフォームであれば、作業者のこれまでの案件納品状況やポートフォリオを参照することができるため、担当者様ご自身の目でフリーランスを選ぶことができます。
基本的にフリーランス側から制作の提案を受ける形式にはなるので、どれだけ良い提案でも、作業者の実績を確認することだけは怠らないようにしましょう。
とにかく安く・早くShopifyを構築したいならフリーランスに委託するべき
この記事を総括すると「とにかく安く・早くShopifyを構築したいならフリーランスに委託するべき」だと言えます。
Shopify構築をフリーランスと制作会社に委託する場合のもっとも大きな違いは「制作費用」です。物販事業の年商規模によって制作予算は変わるので、以下の表を参考にしながら委託先を選ぶと良いでしょう。
年商 | 構築の委託先 | 制作費用の相場 |
500万円 | 内製、またはフリーランス | 0円~10万円 |
3,000万円 | フリーランス | 10万円~50万円 |
5,000万円以上 | 制作会社 | 50万円~500万円 |
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